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直近5年間のエスパルスの状況

ここ直近5年間のエスパルスは、迷走の歴史と言っても過言ではないだろうか。2019年ヤン・ヨンソン監督でシーズンをスタートしたエスパルスは、スタートダッシュに失敗しシーズン途中でヨンソン監督を解任して、篠田監督へ交代した。
ここから5シーズン連続してのシーズン途中での監督交代劇が始まった。

 

2019年シーズンは最終節に勝利して自力残留を決め、天皇杯でもベスト4まで進出した。途中登板の篠田監督が翌2020年も指揮を執ると思われていたが、横浜F.マリノスのヘッドコーチであったピーター・クラモフスキー氏を招聘し、社長は山室社長、GMは大熊GMに変えた。しかしクラブワースト記録となる7連敗を喫すると、クラブは成績不振を理由にクラモフスキー監督を解任した。平岡コーチがその後の指揮を執り、2020年シーズンも最終節で16位となり残留を決めた。
2021年シーズンは、13人の在籍選手が移籍や退団した一方で、現役日本代表GKの権田選手やチアゴ・サンタナ選手など、総勢10人の主力級選手の獲得をした。しかし監督にはクラモフスキー前監督とは真逆と思われる監督経験豊富で守備構築に定評のあるロティーナ監督とそのスタッフを招聘した。しかし怪我人の多発と戦術理解に手間取り成績は低迷し、11月にロティ―ナ監督を解任し、前年同様平岡コーチが監督となり、再び最終節で14位となり残留できた。
2022年シーズンは、2年連続途中登板となり、残留に導いた平岡監督が続投した。2021年シーズンに続きまたも大型補強を行い、4人の新加入5人の新卒選手を迎え入れた。しかし、2022年シーズンも負ける試合が続き、5月に4年連続シーズン途中となる平岡監督との契約解除を行ない、そして篠田ヘッドコーチの監督就任となった。暫定であったとは言え、篠田監督で残りシーズン指揮を執らせるのかと思っていた中、ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)で監督だったゼ・リカルド氏を招聘し6月に再度の監督交代を行った。一時は浮上のきっかけを掴んだように見えたが、その後は7試合勝ちなしで2015年以来2度目のJ2降格となった。
2023年シーズンは、J2に降格させたゼ・リカルド監督を継続したが、開幕戦から7試合未勝利となり、5年連続してシーズン途中の監督解任となり4月に秋葉コーチが監督に就任した。一時はJ3降格圏内も見えていたエスパルスだったが、シーズン最終節前に2位まで上がり、最終戦で引き分けに終わり年間4位という成績に終わった。そしてプレーオフ決勝で勝利できずにJ2残留が決まった。